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お返事用ブログ。HP関連はここに書き込む予定。 たまにSSも載せるかもしれません。
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突発的に、気分転換に開始。

ちょっとリハビリ的に書かせてもらいます。滞っているのも頑張りたいんですが、ちょっと疲れていて頭が追いついてないので。
小話をできればGW中は毎日書きたいかなっと。

今回のは朝起き掛けになぜか思いついたのです。

バイトの子と、「GWはガンダムウ○ング」のことらしいよ」「じゃあウイン○週間なんですね」「オンリーイベントのようだね」「知ってる人だけしか祭りでないですね」と話しておりました。
それでも構いません。私はウイン○大好きだし。
グリーン○ッド週間でもありますけどね。うふふ。

では島迅SS続きからどぞ。たいしたものじゃないけど。
*ぬるく表現あります。ご勘弁。

 


 


今日は慎吾さん家にお泊り。
風呂借りて慎吾さんの部屋に戻ると、ポイッと投げて渡される水のペットボトルをありがたくいただく。

床に座り込んでタオルでがしがし髪の毛を拭いていると。
いきなり慎吾さんが言った。
「迅。足伸ばして」
「はい?」
「いいから足伸ばす」
「はぁ」
状況が飲み込めないまま、素直に胡坐をかいていた足を伸ばした。

そのまま髪の毛を拭き続けていると。

カチャリとガラスを置くような音がしたから、確かめるように床に視線を向けると。


何個かのカラフルで小さなボトルが並んでいた。


「……それって、もしかして、マニキュアですか?」

「そう」

透明な奴なら準さんが爪保護に使っているのでみたことあったけど。
ベースコートとか、トップコートとか。
姉ちゃんにそんなのがあるって後で教わったけど。

でも今慎吾さんが並べたのはどう見ても。
普通に色が入っているよな。姉ちゃんが持ってるようなのだ。


どうするんだろう?


今まで頭の上でわしゃわしゃ動かしていた手が止まってしまう。

なんだ、このいやーな感じは。

そう思って慎吾さんを見つめると。

にぃっと、微笑んだ。

!!

オレは足を引っ込めようとしたが、遅かった!

しっかりと片足を慎吾さんに取り押さえられてしまう。

「な! 何する気ですかぁ、慎吾さん!?」
「決まってるだろ。これつけるの」
「待ってください!!」
オレは必死に足を慎吾さんの手から引っ込めようともがくけど、しっかりと腕で脇腹に挟み込んで両手でがっしり押さえ込まれていてびくともしない。

「手じゃまずいだろ?」

待ってくださいってば。

「足だって困りますよ」
部活で靴下変えるんだから!

「でもパパッと変えりゃ気づかれないだろ」
「そういう問題以前にですね」

なんで男のオレに、マニキュア。
足につけるとペディキュアだっけ?
どっちにしてもなんでなんだ?

「……教室で見つけたから、貰ってきた。多分文化祭かなんかの余りモノだと思う」

それって答えになってないっすよ……。

「まぁ後で俺にも塗っていいからさ。やらせて」
首から上だけ振り返った慎吾さんが優しく言うから。

……その顔、好きだから。

断れなくなっちゃうじゃないか。

「……いいですよ」
「おっしゃ」
嬉々とボトルを振っているカチャカチャという音が響いてくる。


「……やり方、詳しいんですか?」
「お袋の爪に塗ってあげるときあるんだ」
「慎吾さんがですか?」
「ほら、利き手を塗る時って難しいじゃん? それで昔っから頼まれたりしてて」

じっとしててな。

そう慎吾さんが言って。

爪に冷たい感触というか、なんか塗られているってのを慎吾さんの背中越しに感じて。


ちょっと、ドキドキしてしまう。

慎吾さんの横顔が見える。
眼は真剣、でも口元は軽く微笑んで。
楽しそうに人の足の爪先を見つめているから。

本当に恥ずかしくって、嬉しくって、くすぐったくって。

……気持ちいい。

 

顔の熱を自覚して、そっと頭にのっけたままのタオルを顔の前に持ってきて隠した。


しばらくして。

「ほら。できた」
慎吾さんが「会心の出来だ」と笑った。

オレは眼前を覆っていたタオルをそっと持ち上げて。
自分の足先を見た。


……根元が青くって。
先のほうがオレンジ色。

きれいに2色がオレの爪先を彩っている。


「……きれいっすね」

素直に感想がもれた。

オレのごつくてかわいげのない足の指先に、なんか違う命みたいのが灯ったみたい。

ポカンと少しだけ口を開けて見つめていると、慎吾さんの顔が近づくのが視界に入った。
気がついた時にはすでに慎吾さんにキスされていた。

深く口付けられて。
慎吾さんの手が自然とオレのTシャツの中を進んでくる。

「ちょ……。待って慎吾さん」
「無理」
そのまま床に押し倒されそうになる。
なんとか腕を突っぱねて、上半身を支えてそれを阻止する。
「慎吾さんてば」
「……だって迅、かわいいんだもん」
「!!」
恥ずかしいっすよ。

 

 

フッと微笑んだ慎吾さんがオレの片足をそっと抱え上げて。

 


色づいた爪先に、キッスを送る。

 


わざとオレに見せ付けるように。

 


大切なものを掲げ、敬い、愛でて、そして……。

 

 

オレはギュッと瞳を閉じて。

敗北宣言。


「……ベッド行きましょう」
「ウィ。俺だけのかわいい迅」


そっと回される両手を受け入れながら、オレも慎吾さんの背中に両腕を回した。

 

 


……揺れる自身の着飾った爪先を見せ付けられながら。

果てる事のない快楽のせめぎ合いを一緒に享受しよう。

 


あなたとなら。
どこまでもいけそう……。

 


『 ツマサ☆キッス 』

 

 

朝になったら。

あなたの爪先も染め上げて。

オレからの誓いのキスをプレゼントします……ね。

 

2008.04.30
    しゅりんか

あとがき
オレスカ○ンドの「爪先」から。慎吾さん器用そうだからこれくらい軽くこなしそう。
自分色に染め上げたと満足してそう。迅は慎吾さんがおとしてくれるまで、着替えが大変そうだけどね。



読んでくださってありがとう。
拍手あざっす☆

 

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