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お返事用ブログ。HP関連はここに書き込む予定。 たまにSSも載せるかもしれません。
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迅とつつじ 「つつじの花の蜜って甘いっすよ。慎吾さんみたいに」JPG.

スパコミ参加された方、遊びに行かれた方お疲れ様でした。
楽しかったですか~~~☆ あーもう羨ましい!! こんちくしょう(まて)。
まぁ楽しんだもの勝ちっすよね。次回は遊びに行こうと心に誓う。

あー眼精疲労は少し緩和しました。良かったよかった。
で。今日は昨日上げれなかったし今日こそは。ともぞもぞ書いてました。


デモ結局、陰陽書いちゃったしぃ。

しかし勢いだけで書くとだめね。やっぱ下手な文章よけいよれよれになってるし。
でもまぁ上げときます。後で書き直せばいいよ(しないな、たぶん)。

コメント返事☆
>PC拍手17時25分頃下された方様
コメントあざっす☆ うちの島迅共々、桐青オールを好きでありがとうございます。テンポがいいのはやっぱ、キャラの性格が分かれているせいでしょうねぇ。これは御大様や、他素敵サイト様のおかげであるとはっきり言えます! つまり、私は恩恵を受けて書いているだけなんですねぇ。……おおぃ。
でもがんばります。

そしてそのお言葉に甘えて書いた陰陽話の続きをどうぞ。
カオスです。




 

真っ赤だった。

紅蓮と紫炎が混ざり合った焔が全てを覆っていた。

その熱に晒されていたはずなのに……。

幼いオレは全然熱いとは思わなかったんだ。

 

 

涙と泥と、煤で汚れた幼い少年の眼前で。

人だった、親だったものが焼かれその原型も留めないほどに、粉々に崩れ去っていくのを。

ただ少年は見つめ続けていた。


上がる炎に巻き上げられて。

細くたなびくように夜空に上がっていく熱気と共に。

その魂も上がっていくのだと。

穢れずにこの世を去るための、これは儀式だから。

真柴のみに許される唯一の浄化の焔で清められて。

「おまえがこの焔にまみれる時は、俺も一緒だ」

そう差し出された腕に。

その身を預けた瞬間から。

 

背中の刻印が、全てを包み込んだ……。

 

『 99 』 2

 


「……起きたか?」

「ん……?」

今何時?

「6時半」

もうちょっとだけ、寝させて……。

「いいけど、今日朝礼当番でなかったのか?」

そうなんだけど、でも。
気持ちいいからもうちょっとだけ……。
「俺は構わないけど、な」

さわり。

「!! うがっ!?」
お尻に感じた感触にぞわりとしたものが背筋を駆け上り、迅はいやでも声を上げて飛び起きた。
脇を見れば、左手で頭を支えて横向きにゴロリと隣に寝転がり、迅の尻を撫でたと思われる右手を開いてこっちを見上げている男が一人。
「おはよう、迅」
にっこりスマイリング。
「し、慎吾さん!! どうして普通に起こしてくれないんですかぁ!!」
「……朝から血圧上がっちゃうよ? だいたい人が隣に潜り込んで寝てるのに、気づかずに朝まで寝ていた迅の今後が心配」
ニコニコ……。


ドカッ!!

「ぐほ!!」

「……夜中にこっそり主人のベッドに潜り込んでるてめーの方が、もっと心配だ! このど阿呆が!!」
慎吾の後頭部にしっかりと広辞苑をスマッシュヒットさせた雅也が、部屋のドアの前に仁王立ちしていた。
「おはよう、マサさん」
「はよ。さっさと下行け。……そんな莫迦ほっといて」
「うん」
「着替えに戻る前にはこいつを排除しといてやる」
パジャマのまま部屋を出て行く迅に道を譲りながら見送ると、雅也は慎吾を睨みつける。
「どういうつもりだ、慎吾~」
「……護衛だけど?」
「人の姿でか?」
「うん!」

すぱん!

雅也の素早く繰り出された右足からのスリッパを、慎吾はやすやすと避けてみせる。壁にぶつかって落ちるスリッパを拾い上げながら慎吾が放って返した。

「最初はちゃんとした姿だったんだけどね。気がついたら人型に戻っちゃってて」
「……てめーが一番効率いいくせに」
「……でも最近迅からもらってないから、ね」
「しょうがねーな」
「ごめん、マサやん」
「……さっさと下行け」
「うっす」
二人で廊下に出ると雅也が自分の部屋に戻っていこうとする。
「徹夜明けだった?」
慎吾が伸びをしながら尋ねると、「あぁ、だから寝る。おやすみ」と部屋に入ってしまった。
「ご苦労をおかけします」慎吾が頭を下げた。


「ほら、いっぱい食べてね」
「いっただきま~す」
「利央、おまえはいいんだよ!」
「えーだって、お腹空いたよ」
「利央はこれでも補給できるんだからいいよ、食べな」
「前さん優しいから大好きぃ。いっただきまぁす!」
「いただきます」迅が苦笑しながら言った。
「ほら、迅もいっぱい食べてね」
慎吾が階下のダイニングに入ると、エプロン姿の前川が迅と利央に出来立ての朝ご飯を振舞っていた。
10人かけることの出来るテーブルには今迅と利央、準太と和己が座っていた。
「はよ~」と慎吾が声をかける。
「おはよう、慎吾」読んでいた新聞から顔を上げて和己が微笑んだ。
「はよっす」紅茶を飲みながら準太が返した。
低血圧のこいつが朝いるって事は、たぶんずっと起きていたんだろう。これから寝る気だな。
「あ゛~おはよ~~」利央、ご飯口から落ちてるから。
「食べながら喋るなよ、きったねーなぁ。こぼしてやがる」
「ぶ~~~」
「しょうがないなぁ、ほら利央」
背だけはこの中で高いほうなのにやってる事は小学生以下の利央と、その保護者の一人準太が声を上げると、もう一人の和己が利央のこぼしたご飯を拾ってあげていた。この三人は本当仲良し親子だ。
親子に呆れながら迅を見ると、慎吾と視線があって、にっこり微笑む。
迅の機嫌が直ってるようなので慎吾は内心ホッとしつつ移動する。


慎吾はリビングの方のソファーに腰掛けて、TVが流す朝のニュースを見ながらコーヒーを啜っていると、庭で鍛錬をしていたタケが窓から入ってきた。顔色が悪いようだが。
「迅、すまない」
「どうしたっすか?」
タケの声にご飯を食べ終わった迅が寄ってくる。
「どうも、分けてもらわないと、辛い」
「あ!」
迅は慌ててタケによりそう。
慎吾はそれを静かに見つめていた。

「じゃあこっちで」
迅が率先して奥の部屋の方に入っていく。
タケがそれに続いていった。

慎吾はそれを横目で追いかける。

と。
視界ににゅっと顔が侵入してきた。

「……おはよう、山ちゃん。本」
「おーはーよー、慎吾」
「はよっす、慎吾~」

黒尽くめの二人がニコニコと慎吾を見下ろす。
「仕事帰りですか?」
「そう、結構手間取っちゃってね」
山ノ井が慎吾の飲みかけのコーヒーを奪って一気飲みする。
「でも収穫はあったと思うよ」
本山が後ろで結んであった髪をおろした。

「……タケはこの前結構能力使ったからね、無理しちゃったみたいだし」
お代わりのコーヒーを入れに山ノ井がダイニングに向かうのを見送る。
「さようですか」
「……慎吾さん。そんな顔しないでよ」
本山が顔を慎吾の目線に合わせてその頭を撫でた。
憮然と本山の顔を睨みつけてから、ばっと頭の上の手を叩き落とす。
「わかってるよ!」
「もう、このヤキモチヤキィさんがぁ」
本山がニヤリと笑うと、ダイニングに向かった。

残された慎吾がムスッとTVを見つめていると。

奥の部屋からタケが出てきた。
「…慎吾さん」
その声だけでタケの言いたい事を察した慎吾がバッとソファーから飛び上がる。
と、本山が慎吾に向かって何かを投げた。
「早速それ、使えるね」
「まぁ迅にあげてやって」
山ノ井が顔だけ覗かせて笑った。
慎吾は軽く頷くと素早く奥の部屋に駆け込む。

 


奥の部屋は。
きっかりと方位除けが引かれ、一種の聖域としての結界が張られている。
ここに入れるのはこれを作った迅と。
彼に眷属する九星宮の守護式神だけ。


「迅!!」
慎吾が結界を抜けて部屋に入ると。

正方形の部屋の中央。
床の上でぐったりと倒れている迅に飛び掛らんばかりによると、その半身を起こして抱き寄せる。

「迅! しっかりしろ」
「……慎吾、さん」

意識はなくしてない。
良かった。

前に意識を無くした時。


暴走する力を押さえ込むだけで9人がかりになったのだ。


ホッとする慎吾。
だが迅がぼそりと呟く。

「……熱い……」

はっとする。

「ちょっとすまない」
慎吾は迅の頭を自分の胸に押し当てて、パジャマを捲り上げた。


ポウッと。

迅の背中に浮かび上がる円形護法魔方陣。

「……すぐ抑えるから」

「慎吾さん」

ぼうっとする頭の中、視界の中で。
慎吾が何かを口に含んでいるのを見ていた迅は、次に自分の顔に近づいてくるのをただ半分認識しているだけだった。


唇熱い……。

流れ込む何か。

冷たいのか熱いのか。

流れるようなそれは水とも、空気とも判別もつき難く。

ただ。

それが慎吾の唇から移されて、迅の口から流れ込んでくるものが。
一瞬にして迅の身体の中を駆け巡り、その熱さを、背中に集まる熱を、霧散させ頭をすっきりとさせていく。


同時に。

慎吾に流れ出る迅の精気が。

慎吾の存在力を高める。

 

「はぁ、……ちょ……」
「ん?」

慎吾が意地悪く迅をより強く抱きすくめて、自身ので迅の舌を絡めてくる。
しばらく慎吾が楽しんでいると……。

 


「……ねぇ、遅刻しちゃうよ?」
「もう俺達も十分補充できたから」
「その辺で止めときなよ~、朝っぱらから」
「さっきから、2階からドンドン! と床を殴打する音してますけど」
「まったく慎吾は」
「俺は和さん経由で貰うからいいっす」
「そろそろやめないと、マサさん降りてきますよ」

気がついていたけど。
慎吾が仕方なく迅の唇を解放して、脇を見やれば。
利央、前チン、山ちゃん、本やん、和さん、準太、タケがそれぞれしゃがみ込んだり腕組みをして立ったまま、迅を抱えたままの慎吾を見学している。そして2階でもしっかり精気補給を出来たらしいマサやんからの、抗議の地団駄がやかましく天井から響いてきている。


「……みんなも補給できて良かったじゃない?」
慎吾がちぇっと舌打ちしながら呟いた。
「放して下さい!!」
耳も首筋までも真っ赤に染め上がっている迅が慎吾の腕をはがして、だっと2階に駆け出す。
「あー」
「……嫌われるよ、そのうち」
山ちゃんが楽しそうに言った。

他の面々もそれぞれの場所に戻っていく。
一緒に高校に行く利央が「日直でしょ~?」と階段下から怒鳴っているのが聞こえた。

「今行く」
迅はそう答えながら。
着替えつつ、ふと、背中が姿見に映っていたのを見つめた。
別に何もない、少し日に焼けた背中があるだけだ。

でもたまに。
すごく熱くなるときがあって。

さっきもタケさんに自分の精気を分けるために意識を集中して。
タケさんの両手を握り締めていただけだったのに。

背中がやけに熱くなってきて。

何かが背中を通って、自身の身体を通り抜けていく感じがしたら。

力が入らなくなって、倒れ込んでしまったんだけど。


そうなると。
慎吾さんにキスされないと、治らない……。


……小さい時からそうやってきたから。
別に疑問も持たなかったんだけど。

シャツを慌ててまとって、上着を羽織る。


最近慎吾さんてば、舌入れてくるし。

もともとキスされると。
何かがオレの中を満たしてくれて、気持ちが良かったんだけど。
最近は……。

顔が赤いのが姿見に映し出されて叛ける。

「変に感じるし」

「……それって気持ち良さ倍増って事?」
ぎょっとして迅がドアを見ると、慎吾が立っていた。

「慎吾さん!」

「迅は照れると大きな声、出す」
そっと寄ってきて曲がっていたネクタイを直してくれる慎吾の細い指先を見つめる。
「迅が喜ぶ事ならなんでもするよ、俺は」
「慎吾さん」
迅が言葉に詰まってしまうと、その指先が顎を捉えてまた軽く口付けられる。

合わせる瞳。

慎吾さんの琥珀色の瞳の奥に、たまに見える赤紫の光が。
今ちらっと瞬いた、気がした。

「いってらっしゃい。気をつけてな」
「……いってきます」
部屋をぬけて、「遅いよ~」と催促する利央に謝りながら迅は家を飛び出して行った。

 

残された慎吾が窓から二人が駆けて行くのを見送った。

「早く戻っておいで。迅」

 

 

永劫の清浄の焔に焼かれるのは、君と俺だけだから……。

 


それまではしばし。

浮世での現を楽しもう……。

 

 

2008.05.04
  しゅりんか

 

あとがき

なんだよ、結局2話目も書いてるじゃーん。だって思いついたから書いとかないと忘れちゃうんだもーん。
ってわけでやっぱり桐青オールスターでした。
つまり迅以外はみーんな式神って事ですねぇ。人外ですわぁ。
少年陰陽○のように、獣とかの格好にもなれますが。それぞれ何にしようかなって感じです。
一応利央は西洋風の龍イメージにしちゃってますけど。変えても構わないかも。
つうか九星宮の設定を上げてから、それぞれに合う動物や鳥とかのアンケをとるかもしれません。だって思いつかないんだもーん。その時はよろしくですよ。


読んでくださってありがとう。
拍手とってもあざっした。

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