お題００３

見上げた空の青さに目を焼かれる。

清々しいまでの遠い空は、全てを含んでそれでもなお、高みの果てへと続いているんだ。

そしてきっとその先に、皆が帰りたい場所がひそんでいるんだ。

両手を挙げて、指先の赤さに命の鼓動を溶かして。

あなたが帰ったあの蒼さに心を飛ばそう。

いつかあなたの元にたどり着いたときに、

幼い頃にしてくれたように抱きしめて。

そして今度は、僕もあなたを抱きしめ返そう。

まだまだ空へ羽ばたく時はこないけれども。

待っていてください。

必ずあなたの元へ……。

いつか……

003：僕は空へと還る

 

還りついた時に、
空の青さが永遠であると、やっと理解できる気がする。

２００７．１１．２０

　　　　　　　　　　　　　　　　　　しゅりんか

お題配布元：1204　　　　http://1204.bufsiz.jp/

あとがき
　イメージは「おお振り」西浦の栄口くん。
　すでに亡き母を思って、青空を見上げる。

 

イラストブログの拍手お礼でした。
栄口くん、君は一人じゃないからね。