忍者ブログ
お返事用ブログ。HP関連はここに書き込む予定。 たまにSSも載せるかもしれません。
[413]  [412]  [411]  [410]  [409]  [408]  [407]  [406]  [405]  [404]  [403
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

島迅で  ハリポタ・コスプレ支援中の慎吾さんと、弄られてる迅。JPG.

昨日は冷え込み厳しかったですね~☆
寒冷地に在住または出身の方に言わせれば、この位はまだまだ序の口で、これからもっとだと提言されちゃうでしょうが!
申し訳ないけど私には十分でした。飯食べてハリポタ4までの映画サントラを収めてあったMDを見付けだし(途中よくポータブルMDで聴いていたアユとかKTCK、COCCO、スーパーカーとか見付けて懐かしく思ったり)、またハリポタ祭開催しようと2を出だしだけ見てましたが、暖取りに布団に足を突っ込んでいたら子供らが来たため、生きた湯タンポに抱き付いていたらあえなく轟沈!
寝ちゃったYO \(^O^)/

さて。
桐青で魔法学校妄想ですが!
迅はごく一般的なマグルの家に生れました。すでに他界した叔父さんも魔法使いで、幼い時その力に気付かれて内緒で魔法の箒に乗せてもらってました。まぁその記憶も幼い頃の夢と思ってましたが。
だけれども、義務教育が終わる頃に入学案内が届き愕然。魔法学校たる桐青に入学するのでした。学年一、箒を自在に操る彼をクィディッチ・チームの皆が見逃す訳もなく、入部を求められます。しかし競技を知らない迅は最初興味を示しませんでした。キーパー補欠である純血魔法使いの利央に試合を観せてもらいます。そこで迅はクィディッチの魅力に取り付かれるのでした……。
さてはて、勝手な日本での魔法学校設定としては、義務教育後に高校から魔法学校に行くのが通例であり、純血はその限りではない感じ。イギリスみたいに完全にマグル社会と隔てた環境をよしとせず、マグル社会に綺麗に交ざった感じでしょうか。純血至上主義者はいますし、問題もいろいろありますが日本人特有の事なかれ主義、日和見な性格の魔法使いが多いかも。マグルと一緒に育つ子供がほとんどです。桐青は埼玉での魔法学校の一つです。他は特待生扱いで別途魔法学科があるマグル学校があったりしてます。西浦なんかはそんな感じ。

迅は箒乗りのセンスは誰にも負けないし、スニッチを捕まえる事も得意。でも他の普通の魔法は苦手です。かえってチームの迷惑になるのではないかと思って悩んだりもしますが、その辺はチームの先輩達最強。
促されて(流されて?)行く迅なのでした……。

そんな感じでパロったSSは続きからどうぞ。


 




 

 

「放課後の練習。待ってるからね」
利央がそう行って別れてからもう1時間経ってしまった。
オレは。
まだどうしていいのか解らずに……いる。
いや、本当は。

勇気を導き出せずに、薄暗くなってきた教室で一人、窓際にたたずんでいた。
何を見るでもなく視線を流す。

ガタン! とドアが開いた。
振り返ると廊下からの明かりでシルエットだけが浮かんで見える。利央では、なかった。
「迅、いつまでそうしているつもり?」
「……えっと」
声と、近づいてきてやっと。
相手が3年の先輩である事と、チームのビーターで色々な意味で有名である島崎慎吾だと気がついた。
慌てて挨拶する。
「す、すいません。島崎先輩、あの、なんでこ……」
慎吾は迅の脇に来ると、迷わず窓を開けた。
ひんやりとした空気が二人を包む。
冬に染まりかけている今時分の夕刻は、さすがに気温も風の温度も下がってくる。
「……迅は」
突然先輩が空に視線を向けたまま口にする。
迅はそれを傍から見ながら「はい」と小さく返事した。
「迅は、この中を飛ぶ事、好きか?」
「えっ?」
振り返った先輩の微笑みにどきりとしつつも、この中ってどの中だろうと思う。
「この中ってのは」
慎吾が両手をガバッと窓の外に広げて見せた。
「この両手の中にも納まりきらない、外の世界の事さ!!」

今瞳に映っている空も、国を隔てる境界線も、みーんな取っ払った世界の事だ!!

……。
えっと。

急に何言い出すんだろう? この人。

「おまえはマグルの中だけで今まで育ってきただろう?」
「はい」
「魔法世界のことはまだまだ解らない事だらけ、だよね」
「……はい」
顔を近づけてくるから、逃げようとして下がると出っ張った壁にぶつかった。迅が困ったって顔をしてると、ふっと微笑んだまま、先輩の人差し指が額にぴたりと置かれた。
「でも生きてる世界は同じだ。マグルだったとしても、魔法が使えたとしても」
「……オレ、魔法苦手だし」
俯きたくても、指があって頭を項垂れられない。
「迅は、勘違いしてる」
「……」
視線を真っ直ぐ先輩に向ける。
優しい視線は、変わらなかった。
「境界線をそこまでって決めてしまうのは、いつだって人であり、自分なんだぜ」
「あっ……」
「でも迅は、飛べるだろ?」

飛ぶ事しか、今のオレには得意な事はない。

「それって、境界線もぶっ飛ばしてどこまでも空を駆け抜けれる、最高の魔法だろうが」

グリグリと。
いつの間にか指ではなく掌が頭の上にあって、遠慮なく髪の毛をかき回す。

「それだけでも、いいのかな」
「……シーカーはさ」
先輩がぽんっと手を静かにした。
「誰よりも早く飛んで、スニッチを捕まえる事が出来ないと駄目なんだ」
視線が絡まる。
「誰よりも早く飛ぶだけでなく、誰よりも素早く状況判断を下し、そして自分の身を俊足に動かさなくてはならない」
「……オレは」
「出来るよ」

ハッとする。

「迅なら、出来る」

見詰める視線が、熱い。
それはきっと、オレの中で湧き上がる勇気の欠片に火を点す!

「俺も、他のメンバーも待っている」
離れていく先輩に言葉をかけたくても、お礼を言っていいのか、待ってと言いたいのか、迅が迷う。
「あの」
「あっと、そうそう」
ドアを出かけた彼が振り返った。
「俺の事は名前でいいから」
「あ、ありがとうございました! し、慎吾、先輩」
最初は大きな声だったものが、最後は尻切れのように小さく萎む。
「ピンチヒッターで、あれだけ山ちゃん並みに動ければ十分過ぎだよ、迅」
つい数週間前の試合で、怪我をしたシーカーである山ノ井の代理を務めたのを思い出す。そうだ、あれがなければ迅はここまで悩んだりはしなかっただろう。
そして、心配事をまた一つ思い出す。
「山ノ井先輩は、大丈夫ですか?」
「……今期は、もう無理みたいなんだ」

!!

「あーでも来年明けには大丈夫だから。俺ら進級先決まってっから、受験関係ないし」
魔法学校系の大学は大概すんなり入学出来るというのは、勉強嫌い迅にとって朗報である。
「でも。山ちゃん復帰までの、そして、来期以降のシーカーは絶対必要なんだ」
学校だけのチームでなく、ここの県チーム代表選抜にも関わることだし、ね。
慎吾の言葉に、迅はもっと心の奥の炎の勢いが上がるのを感じて、いつしか拳を握り締めていた。

それを認めて慎吾が内心ほくそ笑んだ事に気づかない迅。
でもそれは、慎吾にとってもチームにとっても、楽しみな事だから当然自然と笑んでしまうというものだ。

「じゃ、待ってるよ。迅」

出て行った慎吾の後姿をいつまでも追うように、迅の瞳は廊下を見詰めていた。


飛ぶ事しか、出来なかった。

少しだけ、他の魔法を習って下手だけどほんとうに少しだけだけど、使えるようになってきては、いる。


飛ぶ事が大好きだった!

すでに日が落ちて暗くなり始めた空には、白い満月と散りばめられたような光の粒達が煌く。

その下を飛んでみたいと思った。

もちろん通常はそんな事許されるわけないけど。

でも。


球戯場であるピッチの下でなら、あの月の下を箒で横切る事が出来るのかもしれない。

そして。

あの、慎吾さんと飛べる。

 

ことりと鳴った何かの音。

それは心の中で膨れつつある願い。

 

思い出した、死んだ叔父さんの言葉。

「迅、空を真っ直ぐに飛んで行くんだ。僕の分も」

 


あの時の箒は、叔父さんの形見として最近手にした魔法の箒は、自分の部屋で待っていてくれるだろう。

一緒にまた、青くて赤くて、濃紺と漆黒に白い光を散りばめた世界を飛び回る事を、願いながら……。

 

 


迅は窓を閉めると、鞄を持って駆け出した。

行き先は、今慎吾が向かっている場所と同じ所!


2008.12.16
   しゅりんか


ええ、しっかりパロりました。それぞれのポジションも決まってます。
制服は学校内ではローブ着用とか、フレッドジョージのように悪戯大好きは3年4組の二人とか、当然ブラッジャーを打ち分けることの出来る慎吾と、どこまでも飛ばす男タケはビーター決まりとかね。キーパーは和さん、点取りチェイサーの要は準さんだったり。問題はね、クィディッチって7人しか出れないのよ。前チンはビーターで、本山、雅也はチェイサー。山さんはシーカー。利央は当然キーパーの補欠w。迅は山さんの補欠扱いどころか、しっかり正選手として頑張る事になるわけですね。怪我で暇してる山ちゃんは監督代わりに結構厳しかったりw。
ハリポタ知らない人には不親切な話で申し訳ありません。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
しゅりんか
HP:
性別:
女性
自己紹介:
『おお振り』『バッテリー』大好き。

アルチュールチャーム
はまべのうた
弓時計とカウンター
ぶんぶん!
最新CM
[08/29 BlogPetの迅じん]
[04/04 BlogPetの迅じん]
[01/09 BlogPetの迅じん]
[11/21 BlogPetの迅じん]
[11/14 BlogPetの迅じん]
忍者ブログ [PR]